弓道競技に関する雑感②

大きな疑問、それは弓道をフィギュアスケートのようなスポーツとして捉えているのではないか?ということです。

フィギュアスケートには技術点と芸術点がありますよね。弓道においても①的に当たった回数、②体配・所作の二点である為、評価方法が似ています。


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ドキュメンタリーを見て特に疑問に思ったのは、先生が市民大会に出場する場面のこと。午前の部で思った通りの射が出来ず、午後の部を棄権されていました。最後まで自分と向き合ってやり通さないところに唖然としました。


なるほど、本番まで時間が無いという状況だった為、午後の部を棄権して、その半日を練習時間に費やせば、効率的に練習出来るのかも知れません。

スポーツで、オリンピックに出場するケースであれば、もっともな事かと思います。


が、弓道は武道です。
競技大会で優勝することが武道の目的ではありません。


体を鍛え、技の修得を経て、自身の心身の練磨、人間性の完成が修行の眼目でありましょう。

禅を取り入れたような精神性の高い武道であれば、大自然と一体となることが最終目標でしょう。



修行の眼目・目標を見失ければ、本当は競技大会は必ずしも必要ではないはずです。

しかし自身の成長を確認する場があれば、稽古し易いことも確かです。

武道において、競技大会で結果を得ることは、道友と共に切磋琢磨し、稽古のメリハリを付けることが本来の目的でしょう。


大会で勝つことは、修行の目的に近づく為の手段にはなりますが、目的そのものではないはず。
そこがスポーツと武道の決定的な違いであるように思います。


健康増進の為に武道やってる人なら未だしも、究めようと思っている人は上記を履き違えてはいけないし、履き違えている人はアスリートであっても武道の修行者ではないと思う、というのが正直なところ。

先のドキュメンタリーのタイトルに「アスリート」と書いてあるところが皮肉ですね…



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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